リベラルアーツ・カレッジについて

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リベラルアーツ・カレッジの一日、一週間

大学の授業について少し詳しく教えてください。

大変ですが、とても充実しています。例えば、アジア史では週2回の授業がディスカッションを中心に進められました。黒板に書かれることをノートに写してそれを丸暗記するのではなく、各学生は授業までに先生から与えられた課題本を読んで内容を分析しエッセイを書きます。授業では各自準備をした上で、12人全員でディスカッションをするのです。教授はディスカッションのリーダー、進行役を勤めます。
教授に「日本の歴史は成功だったか、失敗だったか」と聞かれた時、なにも答えられず日本人として恥ずかしかった。自分なりに具体的な事例と理由をもって答えられれば良かったのですが、自分の分析力のなさを痛感させられました。

米国外交政策の授業では試験はなく、15ページの論文を4つ提出することが課せられましたが、テーマについて自分で調べて考えをまとめて書くという作業は大変でした。図書館で何十時間も新聞記事を読み、考え、奮闘しました。
難しい課題ばかりでしたが、今では自分で考える力、自分の意見を持つ力を養っているという実感を得られるようになってきました。

それから、高校と違う点は教授との距離が短いことです。基本的なことでも、質問には丁寧に答えてくれるし、食堂で一緒に食事をとりながら教えてくれたり、クラス全員でお宅にお邪魔してパーティーをしたり。だからこそ、どんなことでも問い直してみよう、考えてみようと思えるようになりました。

夏休みの過ごし方について教えてください。

イメージワシントンDCにあるIIF(Institute of International Finance / 国際金融協会)で11週間のインターンシップをしました。
金融業界の規制にかかわる部署で、2007年からの金融危機を引き起こしたとされる規制についてのリサーチを手伝いました。ガイトナー財務長官やバーナンキFRB議長の証言を生で聞いたり、各国エコノミストたちが集まる会議に参加したり、時代の最先端の議論に触れることができました。
リサーチの結果によっては、IIFは各国政府、中央銀行に対してロビー活動を行うので、自分のリサーチがアクションにつながるところが面白かったです。
このインターンは、ポモナ大学からSummer Undergraduate Research Programという助成金を受けて実現しました。9月にはこのインターンでの成果を全校生徒に発表しました。

あえて聞きますが、ポモナの嫌いなところは?

期待していたより留学生が少なかったところです。東海岸のリベラルアーツに進学したグルー・バンクロフト奨学生の同期の人たちの話しでは、ポモナは、学生の多様性という面では他校より劣っていると思います。
それでも、中国、韓国からの学生数は増えており、言葉の問題がなくても、生活、文化の違いに戸惑う学生が多くいます。
今年は、そうした人たちを支援するために、International Student Mentor ProgramのHead Mentorになりました。留学生全員にポモナで楽しく気持ちよく過ごしてもらいたいと考えています。留学生がもっと、コミュニティーに溶け込んで活躍すれば、ポモナもさらに多くの学生たちに門戸を開いてくれるのではと期待しています。

最後に、後輩にアドバイスをお願いします。

目標を高く設定し、必ず自分をチャレンジすること!少しでもやってみたい、という気持ちがあれば、努力すればかならず実現できるはずですし、目標が達成されれば、自信もつきます。何をするにもあきらめずに最後まで頑張ることです。

日本にいる高校生には、受験のためだけの勉強をしないことと伝えたいです。私の高校は進学校でしたので、高校3年の授業では、「試験にでるから、しっかり○○を勉強しておきなさい。」とか「○○はセンター試験にはでないから勉強しなくてよい」とばかり言われ、一体自分は何のために勉強しているのだろう、と悩んでばかりいました。一生懸命勉強した割には、今ではほとんど何も覚えていませんし、暗記ばかりしていたので、物事を分析するという力は全くつきませんでした。
受験のためではなく、自分のために勉強してください!

(2009年秋)